通院の記録


トリコモナス/コクシジウム

ボクは病気になって
しまいました。
死ぬかと思いました。
  ボクはずっと不調でした



チェリーは迷子事件から少し用心深くなり、また、なんとなく覇気がない状態が3日ほど続いた。
実は、ずっとイヤな予感がしていた。ペットショップでチェリーと一緒にいた文鳥、あれはやはり病気ではなかったか・・・とするならば、チェリーも・・・という疑惑が払拭できずにいた。
「こんなに元気だもの、大丈夫」と思おうとしていたが、疑いはどんどん深まって行く。

お迎えから9日目、事態はついに決定的になる。
朝、餌を食べに来ない。目を閉じてじっとしている。
しばらくすると、何事もなかったかのように食べに来たので、その日1日は様子を見ることにした。

しかし、夜、餌の食べ方が目に見えて遅い。体重は24gに落ちている。
そして、ペッペッと粘り気のあるつばを吐いた。苦しそうにのどをゴクゴクさせている。
どうしよう、やっぱりトリコモナスだ!

ずっと疑っていたけれども、信じたくなかった・・・でも、もはや病院に連れて行かなくては助かる見込みがないと悟った。
普段なら、眠くなると自分でケージまで飛んで行くのに、その力さえないようだった。

ヤッピーとチェリーのカゴを離し、吐物がヤッピーの方に飛ばないように、カゴをビニールで覆ってからチェリーを戻し、寝かせた。





ボクはどんどん元気がなくなって
いきました。

2005年3月29日(火)

先代の桜文鳥を病気で亡くしたとき、ちゃんと鳥を診られる病院へ行かなくては助かるものも助からないと、思い知らされたので、かなり遠いが、鳥専門病院まで連れて行くことにした。

ヤッピーとサブレへの感染も心配だったので、3羽とも診てもらえないか交渉したが、その日は1羽だけということで、チェリーだけを連れて行くことになった。

半休をとって、午後から出かけた。
片道2時間半、チェリーの体力が心配だ。

そのう検査で、トリコモナスが大量に見られ、フンの検査では、コクシジウムが検出されてしまった。病院で測った体重は23g、どんどん痩せて行くようで、怖い。

「もし、フンの中に動くものがあったら、サナダムシですから、すぐに連れて来てください。」とも言われた。いくらなんでも、それはないだろうと思いつつも、そんなものがいてもおかしくないくらい、この子はひどい状態なのかとちょっとショックだ。

お薬は、通常ならば飲水投与にするが、かなりひどいので直接投与した方が良いというので、そのように処方していただいた。トリコモナスは1〜2週間で治るけれど、コクシジウムの方は1ヵ月くらいかかるかもしれないという。

ヤッピーとサブレへの影響については、健康な大人の鳥であれば心配はないし、文鳥のトリコモナスはオカメインコのものとは種類が違うので感染することはないそうだ。それを聞いて少し安心した。

ケージの消毒をどうすればいいのか気になったので、お聞きすると、空気感染するようなものではなく、鳥の体外へ出てしまえば非常に弱いものなので、せいぜい天日干しで十分だという。

診察の後、詳細な餌の指導もしていただいた。
念のため、次回はヤッピーとサブレも健康診断してもらえるよう、予約。



チェリーは素直にお薬を飲んでくれた。
飲み水には、病院でもらったビタミン剤を入れた。随分と黄色くなって、ビックリ。

翌朝、チェリーは幾分元気を取り戻したようではあったが、相変わらず吐いた餌が飛び散り、のどをゴクゴクやっている。
夜になると、ブランコ遊びをする余裕も出てきた。
ヤッピーがチェリーのところに行きたくて、じたばたしているが、ここはしばらくガマンしてもらう。


お薬を飲んで元気が出てきました。
治療開始3日目、動きにキレが戻ってきた。まだまだ本調子ではないが、餌も良く食べるようになってきた。
4日目にはすっかり元気になったように思えた。




2005年4月2日(土)


5日目、2回目の診察に連れて行く。ヤッピーとサブレも一緒だ。

3羽連れて電車に乗るのは大変だ。大きな袋に、ウイングキャリー2つ(ヤッピー、サブレ)とハムスター用のキャリー(チェリー)を詰め込む。これだけあると、結構重い。駅までの道は勾配もあり、めげそうになる。
しかも、鳥たちは、電車の中であろうがどこであろうが、黙っていてはくれない。かなり恥ずかしい。

病院は混んでいる割には待ち時間が短く、助かった。
チェリーのトリコモナスとコクシジウムは、いずれも消失し、体重も25gに増えていた。回復の早さに驚かれる。
完全に駆除するために、あと10日、投薬してくださいとのこと。

ヤッピーとサブレは、異常なし。良かった。




すっかり元気になって、
サブレのお家でブランコ遊びに興じる。
用心深いヤッピーはカゴの上から見守る。


一時は、もうダメかも・・・とさえ思えるような状態であったが、チェリーは驚異的な回復をとげた。もともと体力のある子だったのだろうか。

投薬を始めて1週間もすると、お薬を嫌がるようになってきた。イヤイヤできるほど元気になったんだと嬉しい反面、嫌われてしまったらどうしようと心配にもなってきた。命が助かっただけでもありがたいと思おう。

このころ、チェリーはぐぜりを始め、オスと判明した。
新しい羽毛も生えてきて、ヒナ換羽が始まった。


2005年4月16日(土)


前回から2週間後、3回目の診察へ。
もう、これで終わりと確信していたが、残念ながらコクシジウムが1個発見されてしまった。お薬復活だ。

次回は4週間後、最初の回復が良かっただけに、この先が随分長く思えた。




2005年5月14日(土)

4回目の診察で、ようやく完治のお墨付きをいただいた。
発症から47日目のことであった。




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